オセアニアレシオ、豪ドル円ーNZドル円の差額、値幅を狙った運用を行う際には、スワップポイントの受払いがボクシングのボディーブローのようにじわじわと効いてきます。
だから、豪ドル円買いとNZドル円の売りポジションを持つ場合、取引する証券会社やFX会社を慎重に選ぶことをおすすめします。
当記事を読み進める前に、こちらを先にお読みいただくとより深くご理解いただけると思います。→スワップポイント/スワップ金利とは?
ドル円買い/NZドル円売りを仕掛けやすいおすすめの会社は?
DMM.com証券と外為ジャパンがおすすめ
豪ドル円買い、NZドル円売りポジションの保有期間が長期にわたる可能性があるため、相殺されるスワップポイントが、大幅にマイナスにならない会社がおすすめです。
2019年6月3日現在、トウキョウジョーのおすすめは、DMM.com証券と外為ジャパンです。なぜなら、両社で豪ドル円買い、NZドル円売りポジションを持つと、相殺スワップが1万通貨あたり2円もプラスになるからです。
DMM.com証券と外為ジャパンの豪ドル円とNZドル円のスワップポイントは、6月3日現在、
《豪ドル円》
買い+30円
売り-30円
《NZドル円》
買い+28円
売り-28円
本来買いと売りにはスプレッドがあるはずなのに、両社は買い売り共に同じです。これが両社の営業戦略なのでしょう。
他のおすすめのFX会社は?
その他であれば、SBI FXもおすすめです。なぜなら、スワップポイントでマイナスにならないからです。
《豪ドル円》
買い+32円
売り-34円
《NZドル円》
買い+30円
売り-32円
豪ドル円買い+32円、NZドル円売り-32円となるため、両通貨の差額がそのまま損益になります。
おすすめしないFX会社は?
スワップポイントのスプレッドが広い会社はおすすめしません。例えば、YJFXのスワップポイントを見ると、
《豪ドル円》
買い+29円
売り-39円
《NZドル円》
買い+31円
売り-41円
豪ドル円買いとNZドル円の売りを同社で仕掛けると、1万通貨あたり-12円となりますので、仕掛ける値幅が悪かったり、値幅が一向に拡大しない場合、スワップポイント分のマイナスがボディーブローのように効いてきます。
オーストラリアとニュージーランドの政策金利の変動により、スワップポイントは変わることは当然ですが、FX会社や証券会社の営業戦略によっても、数字はもちろんのこと、つけ方も異なります。
したがい、豪ドル円買い、NZドル円売りを仕掛けるタイミングにおいて、スワップポイントに対する営業戦略やそのつけ方の傾向を注視するようにしましょう。
2019年6月4日の豪中銀政策金利はどうなる?
豪準備銀行(RBA)の理事会が開かれますが、市場では0.25%(1.5%→1.25%)の引き下げはほぼ織り込まれているようです。市場の注目は同時に発表される声明文や、4日の夜に行われるロウRBA総裁の講演内容という見方が多くなっています。
もし利下げペースを速めるようなハト派発言が出た場合は、再び豪ドルは上値が重くなり、豪ドル円-NZドル円の差額が縮小する可能性が高まります。
その場合、仕掛けるチャンスが到来するかもしれませんので値幅推移を注視することをおすすめします。また、FXや証券会社の豪ドル円、NZドル円のスワップポイントの推移についても、注目しましょう。