非課税制度つみたてNISA で20年間、毎月3万円を年利5%で運用すると、1,200万円以上となります。
国が推し進める「貯蓄から投資へ」の流れですが、その一環としてあるのが非課税制度です。
非課税制度の【NISA三兄弟】は、長男【NISA】、次男【ジュニアNISA】、そして、三男【つみたてNISA】という構成です。中でも、今、国が後押しているのが三男の【つみたてNISA】です。
非課税制度つみたてNISA |国が本気で力を入れている
【つみたてNISA】には、マスコットキャラクターがいるってご存知ですか?
金融庁オリジナル、つみたてNISAのマスコットキャラクターの「T-213(ニイサ)」がそれです。目がくりっとしてて可愛いですよね。
国がマスコットキャラクターを作るぐらい力を入れている【つみたてNSIA】ですので、人気になって当然とも言えます。
現在、私たちが置かれている環境
現在、将来のお金の不安を少しでも軽減したいという方が増加しています。なぜなら、20年後の年金、雇用環境がどうなるか分からないという理由からです。
2018年5月22日のNHK報道によると、
現在私たちが置かれている環境、そして、このような時代背景が【つみたてNISA】の人気を後押ししているわけです。
【つみたてNISA】と【NISA】との比較
対象となる期間ですが、【つみたてNISA】は20年、NISAは5年とそれぞれ違うのが分かります。これは対象とする投資家が異なるからです。
<【つみたてNISA】と【NISA】比較表>
本来、投資で儲かったお金には税金が掛かりますが、つみたてNISAで投資信託やETFを購入すると、一人年間投資額40万円(20年間で800万円)に対して発生する利益には税金が掛かりません。
約40万円(800万円の約20%が税金)の節税になるわけなので、家族との国内旅行ぐらいの旅費にはなりますよね。
<月々換算なら3万円程度と10万円の負担>
毎月のお金の負担を考えると、つみたてNISAは月々3万円程度、一方NISAは10万円です。
NISAは2014年から開始され、非課税投資枠は年間120万円。対象期間は5年間、最大600万円の税制優遇があります。
だからNISAは、将来は将来でも、今あるまとまったお金を増やしたいという方に向いていると言えます。
月々3万円程度なら、将来のために運用に回せるという家庭や個人は少なくない思いますが、月々10万円はどうでしょうか?ちょっと無理しないと難しいと思われる家庭や個人が多いと思います。
20年間乗り続けられる国産車と5年間で乗り換える外国車、あなたはどっち派ですか?
どっちが良いというものではないと思いますが、考え方や生き方で選ぶ車が変わると思います。
資産運用も同じです。ガッツリ短期間で儲けたいという投資家もいれば、長い期間コツコツとお金を増やしたいという投資家もいます。
あなたのライフプランや性格に合った資産運用が最適ということです。
<超低金利社会>
現在の超低金利社会において、投資をしない限り、中々お金が増えないということは、みんな分かっている。しかし、やるとしても、時間を掛けたくないという投資家が増えています。
このように思われる投資家の増加が、つみたてNISAをはじめ、ロボアドバイザーを含めた手間要らずのコツコツ投資ブームを支えています。
超低金利が続く中、焦らずゆっくり投資できる【つみたてNISA】は、世の中の流れにマッチしていると言えるわけです。
つみたてNISAは20代から50代におすすめ!
2018年からスタートした【つみたてNISA】は、収入が比較的安定している20代から50代の方で、「無理せずコツコツ将来のお金を積み上げたい」と考えている家族や個人におすすめです。
現政府は、人生100年時代を見据えた経済社会の在り方を構想しています。25歳の方が20年間積み立てしても、まだ45歳。100歳までもし生きれるとしたら、まだ人生の折り返し地点にも差し掛かっていません。
50代の方であれば70代です。それでもまだ20年以上の人生が残っています。人生100年時代を見据えると、【つみたてNISA】を始めるなら早いに越したことはありません。
<資産運用プランをシミュレーションしてみる>
もし20年間、毎月3万円を年利5%の【つみたてNISA】対象の投資信託で運用した場合、積み立て元本720万円で500万円以上の利回りが期待できます。元本の2倍近いお金が最終積立金額になるわけです。
この資産運用シミュレーションは、金融庁のサイトで誰でも簡単にできます。金融庁の【つみたてNISA】サイトはこちら
コツコツ積み立て、年利9%で上手く運用できれば、2,000万円を超えます。ぜひお試しください!
リスクを時間で分散
厳選されているとは言え、投資信託やETFに投資すると、リスクというワードをイメージしがちです。
しかし、その点、【つみたてNISA】は最長20年間という長い運用期間があるため、投資リスクを時間で分散できます。
投資に失敗する要因の一つに、短い期間で結果を求めるからという事実があります。
ライフスタイルや性格に依存するところはありますが、資産運用でドキドキしたくないという投資初心者や、投資リスクをできる限り抑えたいという投資家には、焦らずゆっくりコツコツと積み立てる投資がおすすめです。
ジュニアNISAとは?
ジュニアNISAは、NISA三兄弟の次男です。誕生したのが、2016年だから次男です。NISAは2014年、つみたてNISAは2018年です。
つみたてNISAとジュニアNISA比較表
ジュニアNISAは、未成年口座と同じく、未成年(0歳から19歳)を対象としていますが、つみたてNISAやNISA同様に、非課税口座となります。
ジュニアというぐらいなので、子供、未成年者を対象としたのがジュニアNSIAです。子供や孫のためにという建付けになっていますが、ジュニアNISAは、お金をある程度保有している富裕層を対象とした投資運用です。
なぜなら、相続税と所得税ダブルで節税が可能というメリットがあるからです。資産を持っている高齢者が、孫のためにジュニアNISA口座を開設し、節税するというわけです。
ジュニアNISAの特徴
特徴はNISAと似ています。最大5年間、年間80万円の非課税投資枠があり、得られた利益(譲渡益、分配金や配当金)に対する税金が非課税となります。
ジュニアNISAで取引できる対象金融商品は、株式投資信託、国内・海外上場株式、国内・海外ETF、ETN(上場投資証券)、国内・海外REIT、新株予約権付社債(ワラント債)となっています。
まとめ
つみたてNISAは、NISA、ジュニアNISAと比較すると、運用期間が一番長かったり、運用できる商品が厳選されているなど、明らかに初心者向けに設定されていることが分かります。
NISA三兄弟比較表
関連用語集
20個以上の用語を知っていると、初心者卒業かも・・・以下用語を最後までご覧いただき、いくつ知っているかをぜひお試しください。
NISA(ニーサ)口座
日本にお住まいの20歳以上を対象とする非課税投資専用の口座です。
通常の証券取引口座・投信口座とは別に必要です。
NISA口座は、1人1口座。
その年に非課税投資を行っていなければ、口座開設金融機関の変更ができます。
投資目的などに合わせて、「一般NISA」か「つみたてNISA」を選べます。
NISA(ニーサ)/少額投資非課税制度(=一般NISA)
NISAとは、2014年1月にスタートした、個人投資家のための税制優遇制度です。
毎年決まった非課税投資枠が設定され、上場株式や投資信託の配当金(分配金)や値上がり益が非課税になります。
当社では「つみたてNISA」や「ジュニアNISA」と区別するため、「一般NISA」と呼んでいます。
つみたてNISA(つみたてニーサ)/(非課税累積投資契約に係る少額投資非課税制度)
つみたてNISAとは、2018年1月からスタートした「少額・長期・積立・分散投資」を支援することに特化した非課税制度です。
購入できる金額は年間40万円まで、購入方法は累積投資契約に基づく買付けに限られており、非課税期間は20年間であるほか、購入可能な商品は、国が定めた基準を満たした投資信託に限られています。
ジュニアNISA(ジュニアニーサ)/未成年者少額投資非課税制度
ジュニアNISAとは、2016年度から始まった未成年者を対象とした少額投資非課税制度です。
未成年者(0~19歳)を対象に、年間80万円分の非課税投資枠が設定され、上場株式、株式投資信託等の配当・譲渡益等が非課税対象となります。
ジュニアNISA(ジュニアニーサ)口座
日本にお住まいの未成年者を対象にしたジュニアNISA専用口座です。
非課税投資枠の管理や年齢による支払い制限を行うためのもので、非課税投資専用口座(未成年者口座)だけでなく、専用特定口座、専用一般口座や専用預金口座が必要です。
20歳以上を対象としたNISA口座と違って、口座開設金融機関を変更するためには、ジュニアNISA口座をいったん廃止することが必要となります。
非課税期間(ひかぜいきかん)
一般NISAおよびジュニアNISAは5年間、つみたてNISAは20年間です。
非課税期間の終了時期は、投資した年から数えたそれぞれの年末までです。
投資したその日からではありません。
そのため、その年の1月に投資する場合も、同じ年の12月に投資する場合も、非課税期間の終了時期は同じになります。
投資可能期間(とうしかのうきかん)
一般NISAおよびジュニアNISAは2023年まで、つみたてNISAは2037年まで口座開設が可能です。
口座を開設した人は、期間終了まで毎年、非課税投資ができます(投資可能期間)。
非課税投資枠(ひかぜいとうしわく)
一般NISAは年間120万円まで、ジュニアNISAは年間80万円まで、つみたてNISAは年間40万円まで非課税で投資することができます。
単に「非課税枠」、「非課税投資額(上限額)」と称する場合もあります。
なお、その年の非課税投資枠の未使用分を、翌年以降に繰り越すことはできません。
ロールオーバー
非課税期間が終了した際には、一般NISA口座やジュニアNISAで保有している金融商品を翌年の非課税投資枠に移行(移管)することができます。この移管のことを「ロールオーバー」と呼びます。
なお、ロールオーバー可能な金額に上限はなく、時価が非課税投資枠を超過している場合も、そのすべてを翌年の非課税投資枠に移すことができます。
※ 現在、つみたてNISAにロールオーバーは適用されません。
分配金(ぶんぱいきん)
分配金とは、ファンドの運用によって得られた利益を投資家に配分する金銭のことをいいます。
税金がかかるか、かからないかで、「普通分配金」と「元本払戻金(特別分配金)」に分かれます。
NISA口座・ジュニアNISA口座で「普通分配金」を受取った場合は非課税となります。
「元本払戻金(特別分配金)」は元々の投資元本を戻しているため、NISA口座・ジュニアNISA口座以外でも税金はかかりません。
NISA口座・ジュニアNISA口座で「分配金再投資型」を選択されている場合、非課税投資枠を利用するため、枠の管理にはご注意ください。
株式数比例配分方式(かぶしきすうひれいはいぶんほうしき)
保有なさっているすべての国内上場株式等の配当金等を、証券会社ごとのお預り数量に応じて「証券口座」でお受取りいただけるサービスです。楽天証券の場合、配当金等が支払われると自動的に預り金に入金されます。資産管理が容易なだけでなく、NISA口座・ジュニアNISA口座内で受け取る配当金が非課税になります。
運用管理者(うんようかんりしゃ)
ジュニアNISA口座で保有する金融商品に関する投資判断(金融商品の選定と購入、売却)について、口座開設者本人(未成年者)に代理して運用管理者が行います。楽天証券では、原則として登録親権者が代理で運用します。
払出し制限(はらいだしせいげん)
ジュニアNISA口座で保有する金融商品について、口座開設者本人である子や孫が、その年3月31日において18歳である年の1月1日以降には非課税で払出しができます。途中で払出す場合は、全部解約(ジュニアNISA口座の廃止)のみ可能であり、ジュニアNISA口座で受け取った過去の利益に対してさかのぼって全て課税されることになります。
ジュニアNISA口座で保有する上場株式や投資信託等の配当金・分配金・売却代金等は、払出し制限付きの課税口座で管理されます。払出し制限付き課税口座で、未成年総合口座で取扱う金融商品を運用することができます。
累積投資契約(るいせきとうしけいやく)
一定額の金融商品(株式投資信託等)を、定期的に継続して買い付けることについて、楽天証券などの金融商品取引業者等と交わす契約のことです。
いかがでしたか?知っている用語は20個以上ありましたか?無くても気にする必要は全くありません。知っていたからといって、資産運用で成功するというものではありません。