FXで成功するコツとは?|初心者が知っておいた方がいい基礎知識2

未来は誰も予測できない

FXで成功するためのコツは、未来は誰も予測できないことをまずは認め、とにもかくにも経験と場数を積み上げることです。

そして、トレードで勝ちやすい時を知り、チャンスを待つことがとても大切です。

多くの書籍やサイトには、予測し、トレンドに乗る、トレンドと仲良くすることが成功するために必要と解説しています。しかし、トレンドには乗れないものです。もし乗れてもすぐ降りちゃうんものです。

だから、一般的な書籍やサイトにあることを疑ってトレードすることも大切になります。

彼を知り己を知れば百戦殆うからず

彼を知らずして己を知れば、一勝一負す。彼を知らず己を知らざれば、戦う毎に必ず殆(あや)うし。

FXを知ることはもちろんのこと、自分がFXに合っているかどうか、自身の性格を知ることも非常に大切です。

普段の生活時の性格ではなく、自分が困ったときや興奮した状態でどのような判断を下す傾向があるのかを知ることです。

これから本格的にFXを始める方は、FXのルールや値動きの性質に加えて、自分のことも十分知るようにしましょう。

FXで負ける人には共通点がある

負ける、負け続ける人には2つの共通点があります。

1. 含み益を先に確定し、含み損を放置する。

2. 値動きを予測できると思い、聖杯があると信じがち。どこまで上がり、下がるかをやたら専門家に聞きたがる。また、楽に儲けられる情報誰も気づかないコツがあると信じ、情報商材を買い漁り、ダメダメYoutuberなどをフォローする傾向があります。

含み益を先に確定し、含み損を放

FXを始め、トレードするごとの成功・失敗の確率は、買う売る、上がるか下がるかだけなので常に50%です。1回目のトレードも、100回目のトレードも、上がるか下がるかの確率は50%。

そして、誰が、闇雲にやろうが、いろいろ細かく調べて取引しようが確率は変わりません

故に、出た結果をどう処理するかによって、FXトレードを継続した場合の成績は雲泥の差になって現れます。これはFXに限らず、株式でも全く同じです。

FXで負ける負け続ける人ほど、失敗したトレード、いわゆる含み損を放置し、成功したトレード、いわゆる含み益を先に確定させます。

反対に、FXで勝つ勝ち続ける人ほど、含み益を放置し、反対に含み損を先に確定させます。この行動がチョットだけできるだけで天と地ほど結果は変わります。

この行動は、嫌なことや危険なことを回避しようとする人間の本能によるものなので仕方ありません。これをいわゆる「プロスペクト理論」で説明しています。

プロスペクト理論とは

プロスペクトとは英語のProspectのことであり、期待や予想、見込みなどのニュアンスを持つ。プロスペクト理論はリスクを伴う状況下での判断分析として、米カーネマン氏らが1979年に公表した論文のタイトル名。

プロスペクト理論により、従来の投資効用理論では説明のつかない投資家の判断行動が現実に即した形で解明された。例えば、投資家は収益よりも損失の方に敏感に反応し、収益が出ている場合は損失回避的な利益確定に走りやすい。一方、損失が出ている場合はそれを取り戻そうとしてより大きなリスクを取るような投資判断を行いやすいとされる。

プロスペクト理論は行動ファイナンスや行動経済学と呼ばれる心理学の要素を応用した新たな経済学の分野を切り開いたとして、同氏は2002年のノーベル経済学賞を受賞している。

野村証券より引用

値動きを予測できると思っている

自身で判断してトレードしても、本能に従って含み損を抱えてしまうため、次はトレード判断精度を上げようと多くの方は考えます。

セミナーや講演など専門家の話は、解説する材料をそっちのけに、〇〇円、〇〇ドルになると予測した数字しか関心がない。

だから、誰か値動きを予測できそうな人や、予測できると断言する人を探し始めます。そして予測が当たる、当たらないだけで判断するようになります。

あなたが見つけられるものは、河原にある石ころと同じです。ダイヤモンドは河原には落ちていません、冷静さを失うと、石ころもダイヤモンドに見えてしまうものです。

聖杯なんて無いと分かっているものの、トレードするたびに失敗し、含み損を抱えてしまうと、もしかして・・・と人間思うものです。みんな同じです。

老子は、人に魚を与えると1日で食べてしまう。しかし人に釣りを教えれば生涯食べていく事が出来ると説いています。

結局成功するためのコツは何?

成功に近道はありません!

人間の本能にあらがい、コツコツとFXを続け、できるだけ一喜一憂せず、一歩一歩経験を積み上げることが、成功するためのコツです。

失敗を認めることになる「損切り」できる一定の値幅や数量を早く見つけましょう。損切りができるようになっても、一定の金額を超えると、突然損切りはできなくなるものです。

1万円の損切りができても、10万円以上になるとできなる方が多くなるため、ポジション量に関係なく損切りは値幅で実行できたほうがいいです。

そうしないと、利食いと損切りを繰り返し、頑張ってコツコツ利益を積み上げても、ドカンと一発の損失で頑張りが目の前から水疱のごとく消え去ります。

しかしできるだけ効率良くやりたいものです。そのためには、やはり為替の値動きの「傾向と対策」を知ることがとても大事なんです。

そしてこのことに加え、自身の心の状態を客観視して、自分の負けパターンを知り、それらを減らすようにすれば、自然とプラスは残り始めます。

目の前の影を踏もうとしても踏めませんが、太陽に向かって進めば、影は付いてきます。

心の管理こそがリスク管理です。なぜなら、世の中に存在するリスク、FXを取引する際のリスクをゼロにすることは無理ですが、心を管理することは少しはできるからです。